#003 「捨てるため買う」。洋服を“情報”として消費する愚かな現代人 | 「当たり前を当たり前にしない」。ALL YOURS木村のLIFE-SPECの作り方
この話を読む前に、あなたの今着ている服を見てほしい。何が気に入って購入したものだろう?デザインが気に入った?雑誌で見たから?素材が気に入ったから? あるいはもらいもの?それは賢い選択だ。
(Photo by Reo Takahashi)
洋服は100年以上続く、れっきとした量産型の工業製品で、製造技術も成熟した製品だ。それだけ長い間、産業として成り立つ、歴史ある立派な産業なのだ。そして、大概、新興国が発展していく上で、初期に導入される産業でもある。洋服は生活必需品で、且つ、設備導入が比較的安く、作りやすいからだろう。ざっくり言うと、人と布とミシンがあれば製造が可能だ。
(Photo by Clark Young)
世界中で何十万人(恐らくはそれ以上)の人たちが従事していて、飯を食うために働いている。裏の側面では、「THE TRUE COST」みたいな事もある。でも、新興国で洋服を作ることが必ずしも悪ではないとも思う。世の中には裏表があって、その行為の裏には良い面と悪い面があるって事なんだけれども。
「捨てるため」に洋服を消費する現代人
この産業の凄まじいところは、ものすごいスピードで変わる「トレンド」