2017年1月13日 03:36
スウェーデンと比較して露わになる、日本が「幸せな国」ではない理由。
批判的な意見を言われたとき、話題をどれだけ逸らすことができるのかを頭の中でぐるぐると考えてしまう人は多いだろう。批判を言われれば傷つくし、それは当たり前の心理だとも言える。しかし、そんな批判も大切にすることができれば、もっと“幸せ”になれるのかもしれない。
(Photo by Tero Ykspetäjä)
ありえない発言や批判も含めて「スウェーデンという国」
ただ、この取り組みはすべてが「いい子ちゃん」では収まらなかった。このキャンペーンのコンセプトはあくまでも“自由”に投稿することだったので、政府による事前の検閲などは一切なし。そのため投稿を任されたとある女性が、スウェーデン政府の公式アカウントにも関わらず、政治的な差別や性的な表現を含む行き過ぎた投稿をし始めたのだ。その投稿を見てみると、「JAW(ユダヤ人に対する差別的名称)」といった人種差別的なものから、「ミルクとオシッコに浸したイチゴ、とってもおいしい」という意味不明なものまで、はっきり言って国として恥ずべきものばかりだ。しかし、スウェーデン政府がとった対策はこの投稿を削除することではなく、受け入れることだった。
もちろん世界中に発信され、多くの批判を浴びる結果となってしまったのだが、スウェーデン政府は決して後悔はしていないようだ。