「障がいは個性」。発達障がいを抱える栗原類にきいた、日本社会が変えるべき“障がい者への誤った認識”。
ある日担任が、僕の母親に発達障がいの検査を受けるよう伝えました。アメリカの学校では、生徒に発達障がいの疑いがある場合、親に言う義務があるんです。三者面談で、先生は母親に「家ではどんな番組を見せていますか?」と聞きました。僕は名作アニメを見ていたんですが、先生は「下品なお笑い番組を見てください。笑いをわからないのは損しているから」って言ったんです。それから僕はいろいろなコメディー番組やドラマをみるようになりました。サウスパークとか。今では、仕事でも、笑いに関する表現をしたいなと思っています。
大切なのは、「知ること」。“社会問題”に対して深刻すぎないようにしてほしい
発達障がいの問題に対して、深刻すぎず、過剰すぎないように考えてほしい。日本のシステムをすぐに覆すのは難しいし、アメリカに追いつくのはだいぶ先。でもいずれ変わるんじゃないかな。そのためにも、まず障がいの特徴を知ってもらうことが必要だし、周りも偏見をもたないようにしてほしい。国としても障がいの問題にもっと取り組んでくれたらと思います。長い目で見て、ゆっくり認知度を上げ、いつかみんなが生きやすい社会が実現したらいいな。