47杯目:なんで生理の話はタブーなの?ハーバードに通う元ホームレスの彼女が、街で生理用品をタダで配布する理由 #MenstrualMovement|「丼」じゃなくて「#」で読み解く、現代社会
世界人口の約半数は女性の体を持って生まれている。そして女性の体を持つと、個人差はあるものの10代から50代の間の毎月「生理」という現象と付き合うこととなる。最近、スコットランドで公的な貧困層へ生理用品の無料配布が試験的に始まったが、それ以外の国では基本的に生理期間に必要不可欠な「生理用品」を自分でお金を払って手に入れなければならない。
「生理がある人にとって、生理用品に平等にアクセスできるのは基本的な権利」だと、現ハーバード大生のNadya Okamoto(ナディア・オカモト)が強く感じたのは、母親が失業して彼女を含む家族がホームレスになったとき。彼女はホームレスの人々が生理用品の支給を受けることは少なく、その場合トイレットペーパーや靴下、床に敷くマット、紙袋などで代用しなければならないことを彼らと会話するなかで知った。しかしながら、それらを代わりに使おうとすると経血が吸収しきれないだけでなく、感染症にかかったり毒素が体内に入ってショック症状を起こしたりする危険性があるのだ。このような危険から身体を守るためにも、生理用品は生理期間に必要不可欠。そこでホームレス状態を抜け出したナディアは金銭的な理由で生理用品にアクセスできない人に無料で配る活動「PERIOD.」