「僕は色を聴いている」。英国サイボーグと「テクノロジーと人間の未来」を考えるイベントを創りませんか?
だ。
「僕は色を聴いている」。テクノロジーで人間性を拡張した男。
完全な色盲として生まれたニール氏は、21歳まで“白黒”の世界で育った。「いつもモノクロ、コピー代は安く済ませてラッキーだったよ」と冗談を飛ばすこの男、21歳のときに頭蓋骨に装着した「アンテナ」により、色を識別できるようになった。仕組みはこうだ。チョウチンアンコウの様なアンテナが捉えた光の波長を「周波数の音」へと変換、後頭部に埋め込んだチップからの骨伝導を通し「色を聞いて感じている」。つまり、音の高低差で何色かを判別しているのだ。
いまでは丸く一周する色相環360種類の色を聞き分けられる(ビビットな色が揃うスーパーの洗剤売り場の音は、賑やかでまるでクラブ状態なんだと)。
これだけなら、ただのテクノロジーによる人間の機能の補助という事になるが、彼は慣れてくると「色から音」を認識できるだけでなく、「音から色」への逆変換を感じるようになった。また、人間が視覚的に認識できない、赤外線や紫外線まで感知(!?)完全に人間の目を超えているのである。また、その装着されたアンテナは今ではインターネットに接続され、たとえば、誰かがネットを介しニールに色を送信すると、彼はその色を聴くことができる。