くらし情報『#007 ファッション誌に溢れる“モテ”“愛され”というフレーズから抱く「選ばれる女になる」という価値観への疑問|橋本 紅子の「常識」と「パンク」の狭間で、自由を生み出すヒント。』

#007 ファッション誌に溢れる“モテ”“愛され”というフレーズから抱く「選ばれる女になる」という価値観への疑問|橋本 紅子の「常識」と「パンク」の狭間で、自由を生み出すヒント。

2ヶ月に1度美容院へ行くと、脇にある机に2〜3冊のファッション雑誌が用意される。客の年齢や服装から美容師がこちらの好みを判断し、合いそうなものが用意され、私の場合大体いつも20代後半〜30代向けの少しモード目なのが一冊と、ピンクやベージュがベースの甘めで「女の子らしい」表紙のものが1〜2冊そこに置かれる。雑誌なんて長いこと自分で買っていないし、アパレル販売を辞めてからはトレンドのアイテムも意識しなくなったから、「今はこういうのが人気なんだ」とか「これ可愛いな」とか、新しい情報に刺激されるのは楽しい。ただひとつ引っかかるのは、どの雑誌を読んでいてもほぼ確実に登場する「モテる」という言葉。こんにちは、紅子です。今回の連載のテーマは「モテる」について。まず「モテるってなに?」という疑問の答えを探すため、辞書を引いてみました。
も・てる [2] 【持てる】( 動タ下一 ) 〔「持つ」の可能動詞から〕 ① 人気があって,ちやほやされる。
「女に-・てる男」 ② 長くその状態を保つ。維持する。もちこたえる。 「共通の話題がなくて座が-・てない」
三省堂 大辞林より

これだけ見てもしっくりこないので、まずは美容院の雑誌で感じたことから綴っていきます。

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