「テクノロジーを利用して人類は進化すべき」。環境のために“人間じゃなくなった”サイボーグの実態
絵美:私たちにもつけられるデバイスがあって、気軽に自然を感じられたらサイボーグへ近く一歩になりそうですね。2人の会社でサイボーグになるためにはどういうプロセスがあるんですかね?ムーン:私たちがやっているのはアートプロジェクトなんです。学生や大学とコラボレーションしています。ニール:2017年12月28日、新しい感覚に興味がある人たち向けのイベントやワークショップを行う場として、「Trans-Species Society(トランススピーシーズ・ソサエティ)」をバルセロナで立ち上げます。新しい感覚が欲しいと思う人には、それを作るプロセスにも関わってもらいたいと思っています。ムーン:それぞれが欲しいと思う新しい感覚探しも私たちが手伝います。どの感覚を欲しいかを決断するには長いプロセスが必要となるでしょう。絵美:今後、サイボーグを社会に増やすうえで、心配事はありますか?ムーン:将来的には、人種にもセクシュアリティにもあるように、新たなダイバーシティの枠となると思います。
ニール:今の社会はまだ受容できないかもしれない。最初はサイボーグに対する差別があると思います。もう一つ問題になりうるのは、新しい感覚を売ろうとする人が出てくること、感覚を通じて人をコントロールしたり、人の動きを監視したりしようとする人が出てくること。