くらし情報『「テクノロジーを利用して人類は進化すべき」。環境のために“人間じゃなくなった”サイボーグの実態』

「テクノロジーを利用して人類は進化すべき」。環境のために“人間じゃなくなった”サイボーグの実態

でも、私たちは倫理にかなっていると思っています。人間は、自分が住みやすい環境にするために、何千年もの間、地球を変えてきました。僕たちはこれが間違っていると考えている。地球を変えるのではなく、自分たちが変わるべきだと。たとえば、僕たちが暗視を持ち合わせていれば、夜中に電気をつける必要はない。これはどの感覚についてもいえることで、もし体温を調整することができたら冷暖房を使う必要はないでしょう。環境破壊を続けなくてすむ。ムーン:環境に身体を適応させるということは、どんな生物も今までしてきたことなんです。
絵美:なるほど。それでもサイボーグになるうえでタブーってあると思いますか?制限を設けるべきとか。ムーン:自由に自分の身体をデザインできて、どのように地球を感じたいか考えることはとても楽しいことだと思います。自由にできるということが大切。ただ、他人に悪影響を及ぼすようなことがあったら規制をかけるべきかな。ニール:どのような感覚を持っていいか、ではなくて問題はそれをどう使うか、だと思います。視覚を持っていても、見てはいけないものもある。視覚を制限するのではなく、何を見てはいけないかを私たちは制限しているのと同じで、どんな感覚を持つかではなく、どう使うことが倫理的かというのを国ごとに規制を設けるべきではあると思います。

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