くらし情報『“ナチスの根幹に関わった103歳の女性”の記憶を追うドキュメンタリー『ゲッベルスと私』の監督インタビュー』

2018年6月11日 02:37

“ナチスの根幹に関わった103歳の女性”の記憶を追うドキュメンタリー『ゲッベルスと私』の監督インタビュー

とヴァイゲンザマー監督は言う。この映画の目的は彼女を批判することではなく、「もし自分が彼女と同じ立場になったとき、自分なら何をしていたのかを考えてもらうこと」なのである。

width=“100%"

ヨーロッパで相次ぐポピュリストリーダーの台頭。ナチスはユダヤ人がすべてを奪うという幻想を国民に抱かせたが、現代は同じような思考回路が難民に向けられていると監督たちは危惧している。人々は恐怖心を抱き、ポピュリストリーダーはこの恐怖心を使って勢力を伸ばしていくというメカニズムにナチスと類似性があることは否定し難い。そして世界を見れば、その傾向はヨーロッパにとどまらない。トランプ政権下のアメリカはいうまでもないが、日本も例外ではない。クレーネス監督は「彼女はプレミアで映画を観たときに、多くの人が、特に若い人がこの映画を観て、彼女の経験から何かを学んで欲しいと言いました」とポムゼルの言葉を思い起こす。
もしかしたら、彼女が出演を決めたのは、監督たちがこの映画の製作を決意した理由と重なるのかもしれない。それは、「右傾化する世界への警報」だった。

width=“100%"
▶︎オススメ記事・他に類をみない“フリーランスの映画配給者”。「ワクワクしながら働くこと」

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.