「男なら筋肉をつけるべきなの?」21歳の写真家が“男性解放”をテーマに写真展を企画した理由
と社会の問題に対して問いを重ねていったことが物事を受け流さず考える習慣になっていっただけでなく、自分が考えていることを何らかの形で人に伝えることの重要性を知ったのだ。
(*1)一般的なコミュニティ・デザインは、地域コミュニティをどう内側から活性化するのかという課題に取り組むものだが、虎鉄さんが通っていた学校の授業は、より広い社会の問題や身近な課題に取り組むソーシャルデザインの分野に近いものだった
「いいね!」がつきそうな写真を撮りたいのではない
彼は2017年の10月から本格的にフォトグラファーとして活動し始めた。その頃から、自分はどんな写真を撮っていきたいのか考えるようになる。だが参考にしようと、最近活躍しているフォトグラファーの写真を見ても、「すごい」と感じるものの、何を伝えようとしているのか分析しても、よくわからなかった。
自分のフォトグラファー像を固めていこうとしたときに、たぶん僕がやっていきたい写真って、ただきれいな写真とか「いいね!」がつくような写真じゃないし、人の盛れた状態の写真が撮りたいわけではないと気づいて。僕はただ、僕の考えを写真を使って表現したいだけ。だから自分は別にフォトグラファーになりたいわけではないんです。