「男なら筋肉をつけるべきなの?」21歳の写真家が“男性解放”をテーマに写真展を企画した理由
写真を使って表現しているからフォトグラファーって名乗っているけれど、写真を売りにしたいというわけではなくて、写真を通して僕の考えを伝えたい。ミュージシャンが自分の考えを歌にする、本を書く人が自分の考えを言葉にする、それと同じように僕は自分の考えを写真で表したいと思っています
要素として僕は「ゲイ」っていう一部を持っていて、「男」っていう一部を持っているだけだから。もちろんゲイだから感じたこともたくさんあるし、苦しい思いもたくさんしたけど。でも、ゲイでもそんなに悩まずに過ごしてきた人ももちろんいるし、ゲイじゃなくても悩んだ人もたくさんいるし、そこにセクシュアリティは関係なく、あくまでも僕は自分の人生を生きていて、みんなもそれでいいはず。だから男性とか女性とか何かの障がいとか一人っ子とか、血液型とか星座とかは、自分を構成する要素のほんの一部でしかない。天秤座っていう枠に虎鉄がいるわけじゃないし、虎鉄のなかに天秤座という要素があるだけ、ただそれだけ
彼の展示をきっかけに、人々が押し付けられてきたジェンダー観の問題に気づき、自分を「性別」などの枠組みから解放して考えられる人が少しでも増えてほしい。