くらし情報『「合理性ばかり求めると国内から技術が消える」。ファッション業界に反抗するTシャツを作った23歳のスケーター』

「合理性ばかり求めると国内から技術が消える」。ファッション業界に反抗するTシャツを作った23歳のスケーター

遊びも勉強も振り切れてなくてダサいなって自覚がありました。
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そんな温度・湿度の調整機能を持つTシャツがどこで作られているかというと、彼の父親が4代目として営む工場だ。徹駿氏の実家は100年近い歴史を持つニット工場で、「生きているTシャツ」は、そこで培われた職人の長年の経験と技術を生かした製法で編まれる。セーターを作るには、原料から糸にする行程をはじめ、染色や成型、編み機の調整とプログラミング、寸法通りに形を整えるまでの一定の工程が必要で、彼の実家の工場はそのすべてを行っているという。しかし、日本全国で紡績や染色を行っている工場は、ほんのわずかしか残っていないのが現状なのだ。

23歳の自分にできる、最大の反抗

自身のブランドにつけた名前は「rebel-23」*1。現在23歳の彼が、今のファッション業界やものづくりを行う工場、職人たちを取り巻く環境に対して訴えることができる最大限の思いを込めたという意味合いだ。日本のニット工場を取り巻く現状についていえば、効率よく利益を得ることを追求してきたために、人件費の安い国へ生産拠点を移し続けられた。
その影響を受け、30年前には国内マーケットで販売されているセーターのうち50%以上が日本で作られていたところが、現在ではわずか0.5%しか生産されなくなっている。

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