「ヒップホップかなんてどうでもいい」。突如として現れた、日本社会に“バグ”を起こすラッパー三人組
「アメリカのレーベルと契約」「去年はサマソニ、今年はフランスの音楽フェスに出演」など話題の尽きない音楽ユニット、Dos Monos(ドスモノス)。特に今年5月に日本人として初めてアメリカ・LAのレーベル「Deathbomb Arc」(デスボム・アーク)と契約したことでメディア露出は広がり、音楽メディアやファッションメディアを中心に彼らを取り上げる媒体が多くみられる。今回のインタビューでは「“バグ”として日本のコミュニティに違和を生じさせたい」と話す、彼らの思想に迫ってみた。

左からTAITAN MAN、没、荘子it
ヒップホップにこだわってはいない
荘子it(ソウシット)、TAITAN MAN(タイタン マン)、没(ボツ)からなるDos Monos。共に中高一貫の進学校に通っていた三人は同じ感度で笑い合える気が置けない仲間で、2015年に同ユニットを結成。異彩を放つヒップホップユニットとして語られる彼らだが、ヒップホップという音楽はあくまでも現時点の彼らの表現方法として最適な手段だったにすぎない。「むしろ、ラッパーになったのは、Dos Monosをやるため(厳密には自分のトラックを世に出すため)」