2011年7月15日 21:09
映画監督を夢見た少年達の想いが交錯『モールス』&『SUPER8』に見るノスタルジー
(Photo:cinemacafe.net)
夏本番、アニメーションからアクション大作までバラエティ豊富な映画の公開が続く中、何を観ようか迷っている映画ファンの方も多いはず。そんな方には、ちょっと趣向を変えてみて、あるテーマでもって二本立てで観る、映画の楽しみ方をすすめたい。そこで今回ご紹介するのは、この二作。現在大ヒット公開中の『SUPER 8/スーパーエイト』(写真上右)と、8月公開のスリラー『モールス』(写真上左)だ。
片や“未知の生命体”の謎に迫るSFサスペンス、片や恐怖に満ちたイノセントスリラーと、一見全く異なるジャンルの映画ながら、実は同じ原点で繋がっているこの二作。というのも、ご存知の方も多いだろうが、それぞれのメガホンを握ったJ.J.エイブラムス監督とマット・リーヴス監督は13歳からの幼なじみであり、映画製作の良きパートナーなのである。2008年には『クローバーフィールド/HAKAISHA』でタッグを組み、映画界を震撼させた2人だが、そんな2人が満を持して完成させたそれぞれの最新作では、かつて映画監督を夢見た少年時代の想いが詰まっているのだ。
そこでまず注目したいのが、二作の時代設定。