アンダーグラウンドからオスカーへ 隠れた名優ジョン・ホークスが語る「男」
この地に入植した人々は、自分たちのファミリーを形成し、そこで自分たちだけの法律(掟)を作った。彼らは自分たちのやりたいように生きるための強い意志も持っていたことを知った。でも役作りの中で一番大きかったのは、監督とティアドロップの人物像について納得いくまで話し合えたことだね。彼女は本当に素晴らしいコラボレーターだったよ」。
新鋭ジェニファー・ローレンスとの共演をふり返り…
主人公・リーの厳しい旅路を通して描かれていく、彼女とティアドロップの親子とも仲間とも異なる関係は、終始観る者に緊張感を与え続ける。撮影現場での実際の2人の関係が気になるところだが、ジョンから見たジェニファーの印象は?
「彼女は、あの若さでは考えられないほど、とてもスマートな子だよ。演技のキャリアはまだ浅いけど、まったくそうは見えない。すごく張りつめたシーンを撮影していても、カメラが止まるとすぐ素の自分に戻ることができるんだ。
僕は逆に、役から抜けるのに時間がかかるほうだから…(苦笑)。自分の役に対するプレッシャーにうまく対処できている彼女の姿を見るのは素晴らしかった。彼女は本当に才能あふれる女優だと思う。あと、彼女は美しい女性だけど、撮影中、リアルな地元の住人に見られることも怖れていなかった。