アンダーグラウンドからオスカーへ 隠れた名優ジョン・ホークスが語る「男」
彼女は、リーというキャラクターに勇気と強さを持ち込んだと思う。ティアドロップがリーの髪を激しくつかむシーンの撮影中、僕は彼女を傷つけないようかなり気をつけていて、常に『大丈夫?もし痛かったらすぐ教えてくれ』って言い続けていた。でも、彼女はきっと痛かったはずなのに、結局最後まで何も言わなかったんだ。とても勇敢で強い女性だよ」。
本作で、ジェニファーと共に、本年度アカデミー賞助演男優賞候補に名を連ねたジョン。本人曰く「ノミネートされるなんて思っていなかったし、気にもかけていなかったからびっくりした」そうだが、この名誉は自身に何か影響をもたらしたのだろうか?
「ノミネーションが発表されたとき、僕はサンダンス映画祭に参加していたんだけど、そのとき僕は病気にかかっててね。目を覚ましたときに、オスカーにノミネートされたって聞いて、具合が悪いからまた寝たんだけど、起きた後ガールフレンドに『ノミネートされたの本当?』って聞いたんだ。夢だったんじゃないかと思ってね(笑)。
オスカーにノミネートされてからいろんなプロセスの中で、素晴らしい俳優たちに出会えたのは本当にエキサイティングだった。小さくだけどアメリカの映画史の一部になれたのも素晴らしいことだね。