天海祐希インタビュー 女性が憧れる女性の「理想の女性」とは?
(Photo:cinemacafe.net)
「これから映画やお芝居をご覧になる方の可能性を狭めずに作品の魅力を伝えるにはどうしたらいいんだろうって、いつも悩むんですよね。私が発した言葉が正解になってしまったらとても残念なんです。だから、観た人それぞれに自由に感じてほしいから、どういうメッセージが込められていると思ったのかは秘密です(笑)…でも思わず泣いちゃいましたね」と、丁寧に慎重に言葉を選びながら日本語吹き替えを担当した映画『リアル・スティール』への愛を語る女優・天海祐希。言葉ひとつにも責任を持つその姿勢、観客への思いやり、それが彼女がトップであり続ける理由のようにも感じられる。天海さんは今回、スティーブン・スピルバーグが11年間温め続け、世に送り出したかった『リアル・スティール』で、ヒュー・ジャックマン演じる主人公・チャーリーを支える女性・ベイリーの声を演じている。
かつては自分の夢のために家族を捨て、いまは生き延びるためにプライドを忘れ、自暴自棄な生活を送るチャーリーの再起を見守るベイリー。彼女の優しさと強さは、そのまま天海さんのイメージにぴたりと重なる。
「完成した作品を観たとき、違う方の顔で自分の声というのはちょっと不思議な感覚でしたね(笑)。