レオ×イーストウッド×ナオミ・ワッツが激論!『J・エドガー』超レア座談会<後編>
私の場合は…
レオ:いまがまさにそうだね。
イーストウッド:そう…いまがそうだ。ある特定のことについては昔よりもいまの方がより上手くいっているんだよ。それ以外のことは昔の方が良かったのかもしれないけれどね。
レオ:第三者の視点から言わせてもらえば、クリントは本当にすごいよ。もし彼が監督をしていなかったとしても、きっと役者をしたり、映画音楽を作曲していると思うんだ。クリントの仕事の対する熱意は見ている僕らにとって驚くべきものだし、実際、とても刺激になっているんだよ。
イーストウッド:忙しくしているのはいいことだと思うんだ。
みんな早く引退したがるけどね。新聞で読んだんだが、ヨーロッパではリタイアする年齢を67歳かそこらにしようという話があるようなんだ。その昔、彼らが退職基金やそれに関連することを始めた頃の平均年齢は70歳か60歳だったのにね。ところがいまじゃ急に80歳になってしまった。やれやれ、しかも私はその80歳も超えてしまったよ(笑)。
――別の作品で再び、俳優としてあなたの姿をスクリーンで拝見できそうだと聞いています。いま、再び俳優として現場に立つことは、あなたにとってどのような意味を持つのですか?
イーストウッド:いろいろな意味があると言えるだろうね。