ジェラルド・バトラーインタビュー 「完璧な挑戦」と語る、新たなる“英雄”
でも僕(オーフィディアス)は彼(コリオレイナス)を嫌ってもいる。彼は僕が戦ってきたものすべてを破壊した男なんだ。だから僕は自分の手で彼の首をつかみたい、彼の心臓にナイフを突き立てたいと思っている。でも同時に彼のことが頭から離れない。オーフィディアスはこう思っているんだ。『コリオレイナスは自分の階級の誰とも似ていない。彼は孤独な存在だ』と。そして、自分と対等に戦えるのはコリオレイナスだけだと思っている。そういう意味で、2人は完璧な同志なんだ」。
『300<スリーハンドレッド>』(’07)で魅せたレオニダス王然り、『ベオウルフ/呪われし勇者』(’05/未)のベオウルフ然り、“戦う英雄”というイメージがすっかり定着しているジェラルド。
先日公開された『マシンガン・プリーチャーズ』では、危険と隣り合わせのアフリカに実際に降り立ち、伝説の男サム・チルダースの“闘志”を見事に体現し、その内側から沸き立つ人間的な強さを証明した。そんな彼が、本作では奇しくも俳優としての原点に立ち返ることとなった。
「面白いことに、プロの俳優としての最初の仕事が、スティーヴン・バーコフ演出の舞台『コリオレイナス』だったんだ。