世界最古の壁画を描くヘルツォーク新作について激論! 糸井重里も飛び入り参加
科学的、芸術的な事実を伝える使命を持って作られた映画です」と絶賛。監督に電話インタビューを行なった石川さんも「深いところでヘルツォークが壁画に共鳴しているのを感じました」とその感動を口にした。
写真家として映画、そして壁画から感じる部分は多々あったよう。「写真の面白いところは世界が止まっていること」と語る石川さんは、映画にも出てくる“ネガティブハンド”と呼ばれる、手を壁面において、そこに塗料を吹きかけることで手の形を浮かび上がらせるという技法について「写真の原型と言える」と言及。港教授は一見、一人の人物が描いたように見える動物の絵が、実は数千年の時を挟んで複数の人間の手により描き足されていることを明かし「そういうことを人類が出来たというところに感動しています」としみじみと語った。
この日は、コピーライターでエッセイストの糸井重里も観客として来場しており、質疑応答の際にマイクを向けられると「3万2千年前の芸術家たちに対する憧れと敬意を感じさせてもらい嬉しかったです」と笑顔で感想を語った。
映画にはショーヴェ壁画の付近で稼働している原子力発電所や、その余熱で運営されている娯楽施設の「ワニ園」