くらし情報『斎藤工インタビュー 『不良少年 3,000人の総番』で感じた、シンプルな男女の距離』

斎藤工インタビュー 『不良少年 3,000人の総番』で感じた、シンプルな男女の距離

例えば、“30歳のいま、自分は何で役者をやっているんだろう?”という想いと“なぜ彼は世間から脱線していくんだろう?”という疑問が重なる。“じゃあ、もし自分がその時代に生まれていたら…?”と紐解いていくと、その時代を生き始められるんです」。

さらには、こんな“法則”も。
「『クロヒョウ』のときもそうだったんですけど、演じる役の第一印象が自分自身と遠いことって結構あるんですよね。“この役が何で自分に来たのかな?”って。でも、僕の中に役を見出してくれた人がいるわけで、そこには必ず運命がある。自分が役や作品に携わる意味が絶対にあるんです。例えば、『ゲゲゲの女房』で僕が演じた役はつげ義春さんがモデルになっているんですけど、僕の両親はつげさんの大ファンなんです。
だから、つげさんに関する資料が実家に揃っていたことにも運命を感じたし、演じることを両親が喜んでくれたことにも意味を感じた。今回の作品で言えば、原作者である遠藤夏輝さんとの出会いに運命を感じた部分が大きいですね。千藤の物語は遠藤さんの実体験に基づいているんですが、この人の事実を改めて事実にする作業は、大変だけど意味のあるものじゃないかなと思いました」。

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