いきものがかりインタビュー 『名探偵コナン』から生まれた“いつか僕ら大人になる”
(吉岡)
「だからこそのプレッシャーもありましたけどね。吉岡の話からも分かるように、作品って主題歌と共に記憶するような部分もあるじゃないですか。それって、主題歌を手掛ける側としては本当に責任重大(笑)。僕自身が『コナン』に対して抱いてきたイメージは“ずっとあるもので、あって当たり前のもの”。自分たちの曲も世代を超えて長く聴いてもらいたいので、そういう意味で言えば『コナン』は憧れの存在です」(水野)
“作品の主題歌”を生み出すことについて「作品との出会いが、いい出会いになればいいですよね。作品がなければ存在しない曲なわけですから。自分の発想から自由に生まれる曲とは違いますし、ある意味、制約がある状況で生まれた曲とも言えますけど、それがないと生まれない曲でもある」と語る山下さん。疾走感のあるメロディはもちろん、胸に刺さってくる歌詞の一つ一つも、全て“いい出会い”が生み出したものなのだ。
「“伝えたくて届けたくて”というサビの部分がとにかく気持ちいい。自分で曲を作っていても、歌詞とメロディがバチッとハマるとすごく気持ちがよくなるものなんですよ」(水野)
「サビはもちろんのこと、“口笛をふいに吹いて風向きが変わるように”の歌詞がすごくいいなって。