第20回を迎えたフランス映画祭が華々しく開幕! 今年のテーマはズバリ「女性」?
と詩的にコメント。フェネール監督は『砂の女』(勅使河原宏監督/1964)、『十九歳の地図』(柳町光男監督/1979)、さらに北野武監督作品といった日本映画が好きだと言い「まだ日本に来て24時間しか経っていませんが、不思議な親近感を覚えている」と来日の感想を語った。
共に監督業と育児を両立しており「以前は、両立させることで映画に対しても、子どもに対しても罪悪感があった。でもいまは子供が映画作りの原動力になっているし、どちらか一方だけでは煮詰まってしまう」(ドンゼッリ監督)、「しばらく育児に集中していたが、最近、子供を題材にしたシナリオを書き終えたばかり」(フェネール監督)。クリエーターとして、母親として、何より女性としてキラリと輝く姿が印象的であり、他国に比べてより女性に活躍の場が開かれているフランスの“懐の深さ”を感じさせる会見となった。
オープニングを飾るのは、昨年の東京国際映画祭でサクラグランプリを受賞した『最強のふたり』(9月1日全国公開)。実話を基に、車いす生活を送る富豪と彼の介護のためにやってきた黒人青年の間に芽生える友情をユーモアたっぷりに描き、フランス本国で1,900万人(なんと国民の3人に1人!)