くらし情報『「現実はフィクションより多様で複雑」 衝撃の実話から生まれた映画の“力”』

2012年8月3日 22:10

「現実はフィクションより多様で複雑」 衝撃の実話から生まれた映画の“力”

(Photo:cinemacafe.net)

(Photo:cinemacafe.net)


信じられないような実話から生まれる映画があるならば、映画から生まれるストーリーもまたある。奇しくも同日に劇場公開を迎える『トガニ幼き瞳の告発』と『あの日 あの時 愛の記憶』。時代背景も国も異なる2作だが、その底辺に流れる“実話”の力に、心震わせずにはいられない。人が誰かを愛するとき、守ろうとするときに踏み出す一歩の力の大きさを、2作から読み解いていく。

ドイツで誕生した『あの日 あの時 愛の記憶』で描かれるのは、運命によって引き裂かれ、運命によって再び手繰り寄せられた一組の男女の時を超えたラブストーリー。1944年、ポーランドの強制収容所で出会い、情熱的な恋に落ちたユダヤ人のハンナと政治犯のトマシュは、決死の覚悟で収容所からの脱走を成功させる。だが、安息の地にたどり着いたのも束の間、彼は祖国のためハンナを置いて抵抗運動の任務に向かい、そのまま2人はお互いが命を落としたという致命的な誤解から生き別れとなってしまう。それから32年のときを経て、アメリカで家族と暮らしていたハンナはある日突然、テレビから聞こえてきた声に気づく。
その声の人物こそが、亡くなったと知らされたトマシュだったのだ。

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