宮あおいインタビュー 『天地明察』で見つけた「気持ちいい」つながり
それは算哲さんの人徳であり、人間として魅力があるからであって。すごく愛される人だなと思います」。
もう一人、「いつもニコニコしていて、(心の)大きな方ですね」と顔をほころばせるその相手は、滝田洋二郎監督。監督の代表作である『おくりびと』が大好きだそうで、「ご一緒できて嬉しかったです。セットで撮影のときは、監督も着物姿なんですよ。それがまたカッコよくて!」と自然と声が弾む。きっと撮影現場も和やかだったのでは…と察しがつくが、初の滝田組の感想は?「私が撮影に参加したのは後半で、2週間ちょっとの短い期間でした。すでに出来上がった現場に入ることが少し不安でもあったんですが、主役の岡田くんが入りやすい現場にしてくれていて。
『やっとえんさんが来てくれた!』と、みなさんに温かく迎えてもらって、嬉しかったですね。前半の撮影には過酷なシーンもたくさんあって…出来上がった映画を観たとき、みんなこんなに大変な撮影をしていたんだと、びっくりしました」。宮﨑さんが驚いたというのは、算哲らが北極出地を命じられ、北極星観測で日本を横断する旅の部分。ちなみに、彼女が気に入っているのも北極出地のシーン。滝田監督らしさが出ている微笑ましいシーンだ。