実話! ユングとフロイト…偉大な心理学者の関係と、歴史の陰にあるスキャンダル
フロイト、ユング、ザビーナの関係について「とても奇妙な三角関係だ」と語っています。「師弟関係だったユングは、フロイトのことを父親のように思い、事実手紙には何度もそう書いている。だから2人の物語に僕は興味をそそられた。そこに70年代まではほとんど名前も知られていなかった、ひとりの女性が関わってくる。彼女はユングの患者となり、彼と不倫し、そして彼の保護下で、精神分析学に興味を抱き、最終的にはフロイト派の分析医となり、フロイトのもとに行く。とても奇妙な三角関係だった。彼女はフロイトと性的な関係は結ばなかったが、それでもこの三角関係のそれぞれの辺に愛があった。ユングとフロイトの間も含めてね。
彼らの間には驚くべき愛情と友情があった。ザビーナはその真ん中にいたんだ」。
フロイトを演じたヴィゴ・モーテンセンも、こう分析します。「キーラ演じるザビーナが、ある意味彼ら2人を近づけている。でも同時に彼女が2人の関係を壊してもいるんだ」。後に有名な心理学者を多く育てることとなるザビーナを含め、心理学界に名を残す3人のカリスマを演じるために、入念なリサーチを行ったと言う俳優たちの分析もなかなかのもの。彼らの言葉からも察すことができる通り、この三角関係が映し出すのが、人の精神を分析する心理の専門家であり常に冷静であるべき人々が、実は制御できない自らの心に混乱していたという事実。