ユアン・マクレガー インタビュー クールで情熱的な男の映画の歩き方
そんな冴えない男を、ユアンはこう分析する。
「彼はとても成功している水産学者だ。でも、彼はとても幸せじゃないんだ。結婚生活が明らかにうまくいっていない(笑)。お互い仕事優先で一緒にいる時間もなし、人生にも満足してない。それで、小さい世界で生きてて、彼にとっては大事でも、一般的には興味を持たれない仕事、彼は多くの時間をレポート作成に費やしているんだ、魚が食べるトビケラのね(笑)。でも、この“砂漠でサーモン・フィッシング”プロジェクトが立ち上がって、彼の世界を広げていくことになるんだ。最初はバカげてるし、ありえないと思っている。
でも、少しずつ引き込まれていくんだ」。
“脚本第一”主義を豪語するユアンだが、そんな一方で「エミリー・ブラントが共演だったんだ!彼女とはずっと働きたかったから嬉しかった…それもあるんだ(笑)」と本作出演へのもう一つのポイントを明かす。劇中でエミリーは、厄介なプロジェクトをジョーンズに持ちかけた張本人でもあり、そして彼とロマンスを繰り広げるヒロイン・ハリエットを演じている。そんな熱望していたというエミリーとの初共演について話を聞くと、ユアンは楽しそうにこうふり返る。「そう、繋がりというか、なんでもやっていいと思える相性だったんだ。