ユアン・マクレガー インタビュー クールで情熱的な男の映画の歩き方
恥ずかしくなくやってみれる。だから、やってみてどうなるか試せるんだ。それは本当に楽しかった。別に議論したりしない、僕らはそういうタイプの俳優じゃないんだけど、テイクの前は試してみるんだ、うまくいったり、いかなかったり。だいたい笑っちゃてカットされたけどね(笑)」。
そんな2人が演じたロマンスのゆくえも気になるところだが、彼の生涯の恋人と言えるのが“釣り”だ。ユアン自身は「子供のときはやってたけど、いまは魚を釣りたいという欲求はないんだ」と語るが…。
「鮭釣りは結構複雑なんだよ。
明確なキャスト(竿を投げる)の方法があるんだ。その糸が自分の後ろにしなって、前にいって水の表面に落ちる。糸のさきにはハエがいる。虫にみえるような。魚に虫が水面に着地したと思わせるんだ。ハエを食べに来させる。だから技術がいるんだ、魚のこと、魚がどこにいるか。フライ・フィッシングをちゃんとやるのは風が吹くとまた難しいんだ。
糸を空中で保たないといけないから――」とその極意を淡々と語るが、結局は「一匹も釣れなかったけどね(笑)」と悔しそうに笑顔で明かすその表情はもはやハマっているのでは?と思えるほど。
一見してクールだが、内なる情熱を燃やす。