『フランケンウィニー』木村カエラインタビュー「白黒の中にこそ、色が見える」
「少年・ヴィクターが“スパーキーを雷の力で甦らせれるんじゃないか?”って気づいた瞬間に、彼がブワーッとすごいスピードで準備をして、屋根裏で実験を行うときですね。あの場面がすごく好きなんです。あのときにいろんな音が鳴ってるんですよ。フラスコのボコボコっていう実験っぽい音とか、自転車の音とか、雷の音とか…。そういうモノの音でリズムとか曲を作れないかなと思って相談しながら作ってもらったんです」。
音楽もデジタル化が進む昨今、プログラミングなどで音を入れることも簡単にできるが、「WONDER Volt」で奏でられるそんな細かな音にもカエラさんなりのこだわりがあったよう。
「実際にやったものもあれば、元々システムの中に入っていた音とかもあります。それはその楽曲に合った音をいくつかある中からチョイスしながらリズムを作っていったんです。
元々入っている犬の音だとあまりリアルに聴こえなかったりするので、そういうバランスに気をつけながら音作りをしていきました」。
聞けば聞くほど発見のある楽曲…まるで次から次へと自らの引出しを開け、常にリスナーに刺激を与え続けるカエラさん自身のようでもある。そんな彼女が、バートン監督の大ファンということもあって、今回のコラボレーションにはかなり強い想い入れがあったよう。