『フランケンウィニー』木村カエラインタビュー「白黒の中にこそ、色が見える」
その想いのあまり、念願のバートン監督との対面も「会話はいろいろしたんだけど、緊張してあんまり覚えてないっていう…(笑)」と、はにかみながらそう語るカエラさんだが、実際に監督に会って確信をもったことがあるとも明かす。
「今回監督にお会いして、“絆”っていう言葉が大切な部分なんだなって改めて感じたんです。孤独の中に希望があるっていうのが、映画を観て感じ取った部分であって、やっぱり不安になったり、悲しい気持ちを抱えることって、幸せになりたかったりとか喜びたかったりとか、誰かを求めてたりするからこそ生まれるものなんだなって。だからこの曲を聞いて、悲しい気持ちになったときに諦めたりしないで、幸せになりたいって思いがあるからこそ出てくる気持ちなんだっていうことに気づいてもらえたら嬉しいなって思っています。なんだか少年・ヴィクターが歌っているような感覚で言葉を作っていったっていうのはありましたね」。
自身をヴィクターに投影しながら歌詞を考えていったというカエラさん。幼い頃にかわいがっていたペットの死を経験したことから、本作で親友のスパーキーを失ったヴィクターにすぐに共感できたとも。
「小学生のときにハムスターを飼ったことがあるんですけど、最初メスとオスで2匹飼ったら、最終的に30匹くらいになっちゃって小さな檻が山積みになったんです(笑)。