“映画界の仙人”キム・ギドク監督最新作『ピエタ』 快進撃の裏には果てしない映画愛
、制作撮影日数10日で作り上げた本作だが、2013年度アカデミー賞で外国語映画賞韓国代表作品にも決定しており、すでに封切られている本国・韓国では観客動員数60万人を超える大ヒットを記録している。
しかし!普通の映画監督ならば、諸手をあげて喜ぶこの記録に、本作が公開18日目にして観客動員数50万人を突破するや「至らぬところの多い『ピエタ』が今週末、観客動員数50万人を超えた。僕には50万人ではなく、500万人を超えたも同然だ」と語り、早期上映終了(公開第4週)を宣言。その理由を、メジャー系映画が映画館を独占している現状に抗議するためとして、その果てのない映画愛で世の中を驚かせた。
この映画愛、そして徹底した非商業主義を貫くギドク監督の動向に注目しつつ、賞レースを見守りたい。
『ピエタ』は2013年夏よりBunkamura ル・シネマにて公開。
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