玄里meets監督ペドロ・パルマ ポルトガル人監督が切り取る、東京の日常風景
そして脚本についてのやりとりも全てメールで行う、というまさに現代的な映画なのだ。
玄里:先ず最初に、キャスティングについて聞きたいのですが…。
パルマ:インターネット上の顔写真だけを見て決めたんだよ。
玄里:そうそう、あの写真は日本の映画監督の紀里谷和明さんに撮っていただいたものです。
パルマ:あの写真の玄里はとても寂しい表情をしてた。まさにマユミ(役名)だと直観したんだ。
玄里:通常、キャスティングは事務所を通して行われるので、今回のように監督から直接コンタクトがあったのは初めてです。
パルマ:僕はなるべく俳優と直接コンタクトを持ちたいと思っているんだ。
事務所を通すと、ややこしくなることもあるからね。ポルトガルでキャスティングする場合は、直接会いに行くこともある。でもインターネットがあれば、世界中の俳優にコンタクトできるから素晴らしいね。
玄里:写真を撮っていただいた紀里谷さんにもお礼を言わないといけませんね(笑)。やりとりの中で、先ず最初にシノプシス(あらすじ)をメールしてくれましたね。私はそれを読んですぐに「この企画に絶対参加したい!」と思いました。海外の監督とお仕事をするのも初めてで、そのことにも興味を引かれました。