玄里meets監督ペドロ・パルマ ポルトガル人監督が切り取る、東京の日常風景
撮影は全てを2日間で、日比谷公園や多摩川土手などを中心に行われた。ロケハンを4月の時点で行っていたこともあり、撮影は予定通り順調に進んだという。
玄里:(撮影をふり返ってみて)正直、終わってほっとしたところもあります。複雑な感情を表現するために、とても張りつめていたので…。
パルマ:映画全体の中でも、東京編はとてもシリアスで感情的なストーリー。撮影前のメールのやりとりで、玄里はマユミの感情について、とても的確な質問をしてくれたね。しっかりとマユミのイメージを持っていた。その時から僕は今回の撮影は大丈夫、と安心していたんだ。
玄里:映画の中ではマユミの人生の数日しか描かれていないから、彼女の背景が知りたかったんです。印象的だったのは、室内で映画を観ているシーン。ワンテイクで撮影しましたね。
パルマ:ワンテイク以上必要なかったからね。脚本通りに、先のことは分からないという絶望に泣いて泣いて…アップのシーンで、観客はきっとマユミに感情を揺さぶられると思うよ。とってもパワフルな演技だった。この映画が公開されたら、玄里に海外の監督からのオファーもたくさん声がかかること間違いないよ!
次のロケ地での撮影は年が明けてから、ブラジルのサン・パウロで行われる予定。