母であり女…『とらわれて夏』 “母の日”にオススメな大人の純愛映画
(Photo:cinemacafe.net)
ハリウッドの若き才能ジェイソン・ライトマン監督が、オスカー女優のケイト・ウィンスレットと6月に公開を控えるハリウッド版『オールド・ボーイ』主演のジョシュ・ブローリンを迎え、障害を乗り越えて純愛を貫こうとする男女の姿を、13歳の少年の視線を通して映し出したラブストーリー『とらわれて夏』(現在公開中)。
『きみに読む物語』『マディソン郡の橋』に次ぐ、“許されない愛”を激しく静かに描いた本作は、既婚・未婚を問わず30~50代の幅広い女性客の胸を揺さぶり、感動の声が広がっている。
物語の始まりは、9月初めのレイバー・デイ(労働者の日)。母として、女として、過去の悲しい出来事で心に傷を負い、人を愛することを封印してしまったシングルマザーのアデル(ケイト・ウィンスレット)は、13歳の息子ヘンリー(ガトリン・グリフィス)が偶然出会った脱獄犯のフランク(ジョシュ・ブローリン)に強要され、彼を自宅に匿うことに。
だが、決して危害は加えないと約束したフランクは、家や車を修理し、料理をふるまい、ヘンリーに野球を教える。罪を犯したはずのフランクもまた、その辛く悲しい不運な人生に流されてきたのだ。