くらし情報『【インタビュー】俳優・役所広司の声の仕事 “カタチ”をとらない導き手』

【インタビュー】俳優・役所広司の声の仕事 “カタチ”をとらない導き手

役所さん自身、これまでに様々な声の仕事をこなしてきているが、収録前にどんな準備をするのか聞いてみると、「前準備は、本編の映像を見させていただいて、あとは台本を間違えないように読む練習をする(笑)」。それだけと語るが、それ故に「難しいですねぇ」とも。

ナレーションや語りといった仕事は、何かキャラクターや役が与えられているわけではなく、あくまでも“ナビゲーター(導き手)”としての立ち位置でしかない。豪快に笑ったり、声を殺して泣くこともない。心を出し過ぎず、それでも感情は香る程度に漂わせる。そのサジ加減は恐らく、相当に難しいはずだ。

「あまりナレーションは前に出ない方がいいかな、と思うんです。なんとか“カタチ”にならないように、ならないようにっていう仕事なんです」。


そうはいえど、下条アトム然り、熊倉一雄然り、滝口順平然り、個性派な声の仕事人というのは存在する。役所さんならではの語り口というのは、何かあるのだろうか?

「(そういうのは)全然意識してないんです。たぶん、ああいうものって、下條さんにしろ、熊倉さんにしろ、やってるうちに出来上がってくるものだと思うんです。恐らくですけど、最初からそういう風には読んでないかもしれない。

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