デビュー半年で映画主演! 全力疾走する新星“瀧内公美”という女
これからも世界の映画祭に切り込んでいく作品に携わっていけたらいいなと思っております」と心温まる言葉であると同時に、なんとも豪胆な女優であることか。
しかし、まだ“あっぱれ!”と彼女を褒めそやすには早い。彼女が語ってくれた次のエピソードこそ、彼女が“女優”であることの証であるように思う。
「(撮影中は)ひたすら叱られた記憶が多いです。出来ないことが多くて、悔しい思いを沢山しました。ただ、いち感情で物事を言うわけではなく、そこには愛がありスタッフの皆さんが、私がしっかりと理解出来るよう導いてくださる方々でしたので、本当に感謝しています。ただ、ラストシーンはアドレナリンが出ていたのか、頭に浮かんだこと全てを表現したくなって、撮影後は空っぽになって、恐怖感に陥るほど自分を超えようとしていたので注目して欲しいです」。
己の内側にある“何か”を絞りだし爆発させる、まさにこれぞ表現者である。
そんな瀧内さんを現場で支えたのは、ナミの“孤独ウォッチング”のターゲット・塩見を演じた大先輩・笹野高史だったそう。「笹野さんは私の中のあだ名は、『歩く人間力の塊』です。ものすごく穏やかで安心する笑顔、そしてどんな人にでも平等な方です。