高良健吾、俳優生活10年目で挑む『悼む人』への特別な思い吐露
という。「それなのに『本当にできるのか?』と思うような日々でしたが(笑)、集中して演じるしかないという思いでした」と語る。高良さんとの撮影の日々の中で「静人にずっとくっついて演じていて、(自身が演じた)倖世の気持ちが分かりました」と微笑んだ。
椎名さんも「永遠の仔」に出演しており、同じころには映画『溺れる魚』で堤監督とも仕事をしているが、当時、堤監督との会話で「ホテルの部屋で飲みながら『いつか、世に問う作品を作ろう』と話したんですが、それがこの作品だという実感があります」とうなずく。
貫地谷さんもこれまでたびたび堤作品に出演し、今回同様に堤監督がメガホンを握り、天童さんが原作の『包帯クラブ』にも出演している。大竹さんと親子役を演じる機会も以前あったということで「初日から家族のような空気で幸せでした」とニッコリ。完成した映画について「関わった人たちの熱量を感じました。参加できて幸せです」と語った。
大竹さんは、かつてバラエティ番組で一度だけ仕事をした経験のある堤監督との映画での仕事に感慨深げ。原作も以前から読んでいたそうで、オファーが来て「ぜひ!」と即決したという。高良さん演じる静人の末期がんの母親を演じたが「高良くんの撮影のシーンを初日に見せてもらい、悼む姿が美しくて『静人、好きに生きなさい』と思いました」