元プロテニス選手の杉山愛、女性&アスリートの視点で『アメリカン・スナイパー』の感動を熱弁!
「自分だったらできるのか?と不安になることもありました」と語り、もしも自分の夫が戦場に向かうことになったら?という問いかけにも「想像できない。『行かないで!』という気持ちはありますが、自分に旦那を止められるのか?奥さんはものすごい葛藤だったと思う。やはり愛にあふれた映画です」と語った。
杉山さんは、17歳でプロとなり、ダブルス部門で世界1位を獲得し、3度にわたりグランドスラムを制覇するなど、2009年の引退まで17年間にわたって世界の第一線で活躍してきた。
プロとしての生活は、毎週のように試合があり世界各国を転戦する日々で「(1年のうち)8か月は海外で、慌ただしい時間の中で戦っていた」という。「命をとられるわけではないので、戦場の比ではない」と決して戦争と同列に語れるものではないと断りつつも「注ぐエネルギー、懸けている気持ちは似ている」と戦場と家を行き来する主人公に自身を重ねる部分もあったよう。
特に家で家族と過ごしながらも、戦場の仲間たちや戦況が気になり“心ここにあらず”の状態になるカイルについて「私も、日本に帰ると抜け殻のようになっていました。調子の良い時は意気揚々としてますが、苦しい時やうまくいかない時は、自分を取り戻すのに1週間くらいかかることもあった」