【シネマモード】“ギャップ”で掴まれた心、その先に感じるものは…『きっと、星のせいじゃない。』
二人は最高にロマンティックなディナーを体験するのですが、そこで彼らが見せたのは若々しい中にも、フォーマル感を出したスタイル。ガスはスウェットからスーツへ。ヘイゼルはデニムからワンピースへ。いつもカジュアルなガールフレンドがおしゃれしたときに、ボーイフレンドがはっと息を飲み、目を細めるというシーンは、恋愛映画では定番ですが、やはり女性としてはキュンとしてしまうのです。
ここぞというときにも、ばっちり決められない人って、男性でも女性でもかなり野暮。そんな相手とデートするのは、興ざめですからね。いつもは素顔を見せていても、ここぞというときはばっちり決める。そのギャップは、かなりポイントが高いのです。
ギャップを上手く操りつつ、私たちの心に何かを残してくれる本作。その何かが、あなたにとって大切なものとなりますように。
(text:June Makiguchi)
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