ホーキング夫妻を支えた…常識を超える“三角関係”の秘密『博士と彼女のセオリー』
しかし、結婚生活がスタートすると、徐々に身体が不自由になっていく博士の介助と育児、そして家事、自らの学業と、彼女の負担は日に日に大きくなり、精神的にも追い詰められていく。そんなとき、彼女の母親は気分転換にと教会の聖歌隊に入ることを提案。そこで出会ったのが、聖歌隊の指揮者で、妻を亡くし心に傷を抱えるジョナサン(チャーリー・コックス)だ。
彼は、ホーキング夫妻の子どもにピアノを教えるために家に出入りするようになり、少しずつジョナサンとジェーンの距離も近づく。やがて、そんな2人をホーキング博士も認める不思議な三角関係が始まることになる。
この関係について、プロデューサーのリサ・ブルースは、「この映画は大人のラブストーリーであって、綺麗にリボンで飾った贈り物じゃない。結婚生活はみな変化していくものだけど、ホーキング家の結婚生活が直面した膨大な困難は、その早い時期から襲いかかったはず。だとしても2人は長い間一緒に暮らしたわ。
2人が直面した困難は、私たちがラブストーリーで見てきたどんな出来事とも違う」と分析する。また、一見常識から外れたようにも見える彼らについて、フェリシティは「スティーヴンとジェーンは一緒に暮らしている間に、ジェーンは別の人と出会って、しかもスティーヴンも彼を家に迎え入れたの。