【シネマモード】勇者の“素顔”が見えてくる…『ディオールと私』
映画には特に描かれていませんが、スター性たっぷりなのに表に出るのを嫌うラフからは、彼が自信満々のオレ様ではないことが分かります。
本作では、産みの苦しみの最中もカメラが回り、悩む天才の姿も存分に映し出されていて、ここまでよく許したものだと思うほど。天才、カリスマ性だけを打ち出したいなら、きっとここまでさらけ出せないはず。イメージを大切にするファッション業界のカリスマが、ベールを脱いで素顔になった。そんな表現がぴったりの業界裏話ドキュメンタリー。ファッション、デザインのみならず、人間に興味があるすべての方におすすめしたい作品です。
(text:June Makiguchi)
【ディズニー】TDLトゥモローランド、改修に伴い一部通路で封鎖含む通行規制を実施 11月25日より