くらし情報『【インタビュー】<後篇>野田洋次郎 命に向き合い「迷いや躊躇がなくなってきた」』

【インタビュー】<後篇>野田洋次郎 命に向き合い「迷いや躊躇がなくなってきた」

宏に、そして物語に強い共感を持って、出演を決めた野田さんだったが、当然のように不安はあった。

「まず単純に、大根だったらどうしよう?という心配はありました(笑)。監督にも『一度、何かセリフを読ませてから決めたら?』と言ったんですが、監督は終始『大丈夫』って。出演を決めてから撮影までは、少し時間が空いたんですけど、監督からはその期間も撮影中も一貫して『練習はするな』『芝居をしようとするな』と言われ続けていました。おれじゃない他の何かになろうとした瞬間、全てが嘘になってしまう――だから、おれも撮影中は絶対にモニターで演技をチェックすることもしなかったし、監督を信じて監督がいいと言ったものが宏なんだと思っていたので、自分からは『もう一回やらせてください』とも言わないということも決めていました」。

とはいえ、演技をせずにそのままの自分でいることも決して簡単ではない。「ありのままで」と言われて、何の疑問もなく自分を出せるのなんて、どこぞのプリンセスだけである。多くの人が「ありのままの自分とは何か?」と考えてしまうのではないか?撮影までの時間が長ければなおさらである。


「そこはもう本当にその通りで、ぐるっと一周しましたね(笑)。

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