2015年7月15日 17:00
ビビリ&ムカムカ&イカリはなぜ必要? 『インサイド・ヘッド』3つの感情を解説
まずビビリは、“怖いものがあるときに危険を察知する”役割がある。劇中では3歳のライリーが部屋の中を走り回っているとき、目の前にコードがあって転びそうになる。そのときにビビリが危険を察し、ライリーが転ばないように止まらせるのだ。起こりうる危険を予測し、事前に回避できるようにする、人間が生きていく上でとても重要な感情であることが分かる。
次に、ムカムカには、“害になるものや行動を回避させる”役割がある。ライリーが大嫌いなブロッコリーを出されたときには、真っ先にムカムカが登場、ブロッコリーを投げ出すシーンで中心となっている。さらに、ライリーが転校先で初登校するとき、お母さんとお父さんに「学校まで送ろうか?」と言われて、嫌がるシーンがある。これも思春期の子どもにとっては自立心が芽生えたことの証で、大人に成長する上で欠かせない大事な感情といえる。
最後は、イカリだ。怒ることなんて、私たちの役に立っているのかと思うかもしれないが、とても大事な役割がある。それは、“行動を奮い立たせる”こと。ライリーは小さいころからアイスホッケーを習っていて、試合の時に「絶対に勝ってやる」という気持ちから、自分自身を奮い立たせて試合に臨んでいる。