くらし情報『『ジュラシック・ワールド』愛にあふれたオマージュの数々』

『ジュラシック・ワールド』愛にあふれたオマージュの数々

翼竜プテラノドン
⇒本来「歯が1本もない」はずのプテラノドンだが、3作目登場時には、沢山の歯がびっしりと生えていたことが問題に。本作では、ちゃんと「歯のないクチバシ」が再現されている。また、本作のプテラノドンは、頭部のトサカがかなり短いタイプとなっているが、これも「メスである」という設定があるためと思われる。

■サイドミラーに映る肉食恐竜
⇒1作目では、ジープのサイドミラーに、後方から迫るティラノサウルスの姿が映し出されていたが、本作では、クレアが甥たちを乗せて運転するトラックのサイドミラーにヴェロキラプトルの姿が映り込んでいる。

■映画の中での時間の流れが現実の世界と同じ:『ジュラシック・パーク』の舞台は1993年、『ジュラシック・ワールド』は2015年
⇒クレアが「20年前は誰もが衝撃を受けた恐竜も、いまでは当たり前の存在になってしまい、誰も驚かない」と語るくだりは、「20年前のジュラシック・パーク公開時は誰もが度肝を抜かれたCGも、今やごくありふれたものになってしまった」という現実世界ともシンクロ。もはや恐竜が当たり前になってしまった世界で何か新しいことはできないか、どうやったら人を驚かせられるか、客を満足させられるか…と苦心するパーク経営陣の悩みは、そのまま、映画『ジュラシック・ワールド』制作者たちの切実な悩みを投影したものだったのかもしれない。

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