くらし情報『【インタビュー】ジョニー・デップが極めた“悪”…「俳優は観客にサプライズを与える責任がある」』

2016年2月2日 18:30

【インタビュー】ジョニー・デップが極めた“悪”…「俳優は観客にサプライズを与える責任がある」

ジョエルは見事だった」。

そして、彼らキャストたちをまとめ上げたスコット・クーパー監督に対しても、ジョニーは手放しで絶賛を贈る。『クレイジー・ハート』と『ファーナス/訣別の朝』を見て「いつか組んでみたいと思っていた」というジョニーは、「現場での仕事ぶりを見ていても、これが3作目とは信じられなかった。その手腕、ビジョン、熱意に惚れ惚れしたね。まったく、すごい男だよ。スコットが監督するなら、電話帳の撮影にだってつき合うね(笑)。本気だよ!スコットのことは心の底から尊敬してるんだから」。

最後に、特別に日本のファンにだけと、本作の見どころを明かすジョニー。
「この映画で最も重要なのは、最初の10分で映画を観ているという感覚を失うほどになることだ」と言う。「スコット・クーパーは素晴らしい監督で、彼のカメラの動かし方、使い方が型にはまったものでないというのは確かだ(笑)。カメラをまるで人のように扱い、覗き見しているかのように使う。カメラがあたかも一人のキャラクターとして息をしているかのようなんだ」。

だからこそ、観客は実際にその場にいるかのような感覚に陥り、ジョニーが体現する複雑さを持った人間“バルジャー”をよりリアルに感じ、恐れおののくことになる。

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