2016年6月6日 20:00
岩田剛典×高畑充希『植物図鑑』、大切な人とご飯を食べたくなる新しい“飯テロ”
“飯テロ”という言葉を流行らせ、今年続編公開も決定している『深夜食堂』や、料理が人をつないでいく『かもめ食堂』、氷で囲まれた閉鎖空間での食事に悲喜こもごもな『南極料理人』、日本橋たいめいけんの名物料理タンポポオムライスの原点『タンポポ』、自然に恵みをもらって生きていることに感謝したくなる『リトル・フォレスト』などと、料理が主役級の映画は、これまでにもたくさん存在している。そして本作もまた、新たな飯テロ映画のひとつなのだ。
物語は、何のとりえもないごく普通の女の子・さやかが、ある夜帰宅すると、マンションの前で生き倒れている青年・樹を発見するところから始まる。そして、そんな樹を拾った次の日、樹はお礼に朝ご飯を作るのだ。普段は料理をしないという岩田さんが猛特訓をして挑んだというそんな料理シーンの数々は、まさに胸キュンポイント。そして朝ごはんを作ってもらったさやかが「ご飯て凄いね。またあなたのご飯食べたいっていうか、こんな朝ご飯、明日もあさっても食べられたらって…」と語っているように、本作を観れば、近所でとってきた野草を使った劇中の素朴な料理にほっこりし、観終わったあとは大切な誰かと一緒に食卓を囲みたくなるかも。