仲の悪さは世界一!? ノエル&リアムはインタビューも別々!『オアシス:スーパーソニック』
製作陣は、ノエルとリアムをはじめとする「オアシス」関係者へのインタビューを敢行したが、総インタビュー時間は数百時間に及び、泣く泣く削った部分も多々あったという。仲の悪さでも世界一有名な兄弟、兄ノエルと弟リアムのインタビューは、もちろん個別に設定され、2人が顔を合わせることはなかった。それでも、2人の会話は絶妙に編集され、見事な掛け合いが連射されていく。2人の語りから、実は深いところで繋がっていることがわかり、それがまたファンにとってはたまらない。
さらに、世界初公開となる貴重な映像がオンパレード。ネブワース・ライヴはもちろん、デビュー前の地下室での練習風景、レコーディングスタジオでのリラックスしたメンバーたち、来日時に滞在したホテルのプールサイドでふざけ合うノエルとリアム、新幹線のホームに立つ姿や、「渋谷クアトロ」でのライヴの模様などが連続する。
だが、「本作を楽しめるのはオアシスファンだけか」というと、答えは「ノー」だ。ノエルは、マット・ホワイトクロス監督に対して、「古き良き時代の話ばかりする中年ロッカーの映画なんて見たくない」と話したという。
この言葉のおかげで、本作はこれまでのバンド・ドキュメンタリー映画とは一線を画したものとなった。