2019年1月7日 13:00
弱い自分に“さよなら”…新たな1歩を踏み出す本編シーン到着『サタデーナイト・チャーチ』
本作も、主人公のユリシーズが学校でいじめられたときや、家出をしてストリートチルドレンになってしまったときなど、空想の中で溢れる想いを心いっぱいに歌い上げる健気な姿に心を揺さぶられる。
これは、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で主演のビョーク(移民のセルマ役)があまりにも辛い現実から逃避するときに歌うシーンに、監督自身が影響を受けたからだという。
この度届いた映像でも、学校でいじめられ、さらに追い打ちをかけるかのように家族にはありのままの自分を受け入れてもらえず、遂に家出してしまうユリシーズ。行く当てもなく街を彷徨い、ついには、ホームレスの収容施設に…。人生のどん底の夜、あまりの悲しみに、いつものように前向きな空想を始めると、一緒に寝ていたはずのホームレスたちも、いつの間にかともに踊り始める。
弱い自分に“さよなら”し、自分は“病気なんかじゃない。おかしくなんかない。前に進むよ!”と力強く歌い上げるユリシーズ。
すると、一大決心したユリシーズを祝福するかのように、たくさんの色とりどりの花びらが舞い落ちてくる。ユリシーズが歓喜の表情で歌う姿は、人生の新たな1歩を踏み出したい全ての人に勇気と感動を与えるシーンといえそうだ。