【インタビュー】蒼井優&竹内結子 一つの仕事を長く続ける上で必要なモノとは
といい「脚本上でも芙美は両親に対する実務的なことをしてくれる頼もしい妹。お母さん(松原智恵子)のお父さんに対する様子を見たりしながら、自分の立ち位置を掴んでいった」と役作りについて明かす。実際に姉妹のいる竹内さんの一方で、蒼井さんは「私には姉妹がいないので、その姉妹感の雰囲気は竹内さんに任せました。竹内さんから醸し出される“お姉さん”な空気を感じ取れば大丈夫だと。完全に頼り切っていました」と笑う。それに竹内さんは「確かにおんぶしていたつもりはあったけれど、私も抱っこされていたところもあります」と劇中姉妹のような相思相愛ぶり。
“両親役”山崎さん&松原さんの包容力
両親を演じた山崎努さんと松原智恵子さんの、ベテランならではの包容力にも助けられた。「頭で何かを考えたというよりも、お二人の振る舞いを見ているだけで、自然と家族にしてもらえた」と竹内さんが言えば、蒼井さんも「私はお二人からのリアクションを受けている竹内さんを見て、なるほど…と。
残りの余白を埋める作業をしていった感覚」と頷く。特に山崎さんの著書「俳優のノート」をバイブルとしている蒼井さんは「人生で初めて人に『サインをください』と言いました!それに対して山崎さんは『同業者に言われたのは初めてだ』と笑っていました」