横浜流星×飯豊まりえ『いなくなれ、群青』監督、日本映画界“期待の新鋭”柳明菜とは?
の撮影監督を経験し、大学の卒業発表作品として製作した映画『今日という日が最後なら、』は現実の世界と連動したクロスオーバーフィクションという手法を用いたことで注目を浴びた。同作は日本だけではなく海外の映画祭でも上映されるほど評判を集め、東京と名古屋の劇場でも上映されている。
そんな柳監督が、“映画製作のいろは”を学んだのは専門的な学校ではなく、自らの足で赴き続けた現場であるという。これまでに映画『人間失格』(’10)の荒戸源次郎監督に師事し、その後、荒戸監督が亡くなるまで映画製作の多くを学んできた。さらに、柳監督にとって多くの知識と経験を得る場となったのが映画のエキストラで、これまでに生の現場を見たいという一心で園子温監督や是枝裕和監督など現在の日本映画を牽引する巨匠たちの現場にエキストラとして入り、現場のスタッフの動きや監督の撮影方法を学んだという。是枝監督『万引き家族』には我が子と一緒にエキストラとして参加していたとか。
そのように経験を積んできた柳監督は本作の製作過程について、「舞台のプロジェクションマッピングのディレクターをやった時に本作のプロデューサーと出会い、その時にプロデューサーと『いなくなれ、群青』の映画化の話しになり、この原作を映画化するなら、世界観や空気感がとても大切だと思い、まずパイロット版(サンプル映像)